2025年2月26日水曜日

科学実験教室「さよなら アルコールランプ」

 

 2月16日(日)科学実験教室「さよなら アルコールランプ」が開講されました。今では理科の授業で使われなくなったアルコールランプを使って、いろいろな楽しい実験をしました。

 まずは、アルコールランプのしくみ、使い方を勉強して、実際にマッチを使って火を着けるところからスタート。マッチも初めて使う子も多かったので、始めは恐る恐るしていましたが、おうちの人の協力や応援もあり、練習する度に上達し、この後の実験を進めるあいだ、あっという間に上手になりました。

 そして、本題のアルコールランプをいかした実験へ。「熱気球にチャレンジ!」グループで逆さにした丸イスにポリ袋をかぶせて、アルコールランプを中央に置いてたらどうなるだろう?! ポリ袋がゆっくりと上へ飛んでいきました。わあ~と歓声が大成功(≧▽≦)ランプを一つから二つにしてみたらどうかな、どんどんチャレンジがふくらみました!!

  「べっこうあめ作り」スティックシュガーと数滴の水を火にかけて作りました。1回目は火の加減がわからず真っ茶色なキャラメル色になった子が多かった模様。食べてみても苦い( ̄▽ ̄;)と言いながら、ぼりぼり(笑)。2、3回目になると、みんな上手に火からおろすタイミングがわかり、薄黄色のきれいでおいしいべっこうあめが完成しました。 

 この頃にはみんなアルコールランプの火を怖がらずに手際よく使っていて、すごいなーと感心するばかり。 

 次の実験は「手作り線香花火にチャレンジ」 一つ目はランプの上に鉄紛をパラパラと落とす花火。二つ目は麻ひもに鉄紛をなじませ火を付けたら、本当にキラキラと線香花火☆彡とってもきれいでした。

 

 最後は「クラックビー玉かざり作り」 アルコールランプの上で茶こしに入れたビー玉をコロコロと5分火にかけます。その後すぐ水につけ冷めたら完成。この後UVレジン.UVライトを使って金具をつけたら出来上がりです。

 いろいろな実験をしましたが、子どもたちがどの実験もとても楽しく参加してくれていたのが、先生や職員にも伝わってきてとってもうれしかったです(^^♪

 今回はアルコールランプを使った講座で貴重な体験になったと思います。火を使うので、危ないかなと少しドキドキしてましたが、みんな先生のお話をよく聞いてくれていたので無事に終了しました。参加されたみなさん、ありがとうございました。

2025年2月22日土曜日

わくわく工作室「坂道コロコロ」

 2月9日(土)にわくわく工作室がありました。今回の工作は「坂道コロコロ」

坂道におくパタパタと表とウラが入れかわりながら、坂道を動いてコロコロ転がっていく面白い動きをするおもちゃです。画用紙で作った入れ物に使い古しの単三乾電池を入れておもりにしたもので、画用紙両面テープ使い古しの単三乾電池1本があればできる工作です。カンタンにつくり方を説明します。 

  まず、転がる箱になる画用紙をハサミで2枚切り取ります。1枚は丸めて両面テープでとめます。もう1枚は点線で折り曲げて箱の形にしてこれも両面テープでとめます。次に、箱の形をした画用紙の中に丸めた画用紙を入れます。この時、丸めた輪の中に使い古しの単三乾電池を重りとして入れます。あとは、この2枚をセロハンテープでとめれば完成です。 
  
 古くて使えなくなった単三電池も、ちょうど良いおもりとなって、おもちゃにすれば楽しい手作りおもちゃができあがります!

 今回も小さな幼児のご参加が多かったわくわく工作室ですが、セロハンテープを貼る。ハサミで切る。両面テープを使う…など、お子さんによっては難しい作業もたくさんありました。自分でもできることはどんどん挑戦して!(^^)! 工作を通して、できることをどんどん増やしていきましょう★

 

 寒い中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました♪まだ参加したことがない方も、ぜひ次回はご参加ください!小さいお子様も大歓迎です(^^♪



★次回のわくわく工作室のご案内★

  『走れ紙皿(紙皿)

  日程:3月8日(土) 13:00~15:00
  場所:ライフパーク倉敷 2F 実験実習室
  無料、当日12:30より科学センター1F受付にて整理券配付

  ※ 小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください


 混雑を避けるため整理券をお持ちの方のみ参加いただけます。当日12時30分より配付しますので、科学展示室や全天周映画、プラネタリウムと一緒に、ぜひお楽しみください♪




2025年2月2日日曜日

科学チャレンジ教室「石を調べて岡山の歴史を探ろう」

 1月26日(日)に、科学チャレンジ教室「石を調べて岡山の歴史を探ろう」を開催しました。こちらの講座は毎年行われている数少ない人気の地学講座です。(*^▽^*) 今回のテーマは「流紋岩りゅうもんがん」です。子どもたちには、あまり聞きなじみのない岩石ですが、実は岡山の歴史にとても深いかかわりがあるそうです。実験をしながら、そのヒミツを調べていきました。

 まずは、今日の主役「流紋岩」の観察です。岩石用のルーペで観察しました。ルーペは、虫メガネよりも短い距離でピントが合うので、『目のすぐ近くで構えて、目から離れてはいけません。』と、教えてもらうものの、観察しているうちに、どんどん岩石の隣にルーペが…(;^ω^)なかなか難しいですね。でも、上手に観察できるようになったみなさんは、流紋岩の模様や特徴を次々に見つけていきました。

「線のような模様がある」「キラキラした粒が見える」「点々が並んで模様に見える」

すばらしい発見ですね!どれも、流紋岩の斑状組織流理構造にふれた言葉ですが、なかなか子どもたちの鋭い観察眼に感心(☉∆☉)ワァオ。付き添いの大人のみなさんも熱心に観察していました。

 次に、流紋岩を岩石用のハンマーで割ってみます。さっき見つけた流紋岩の模様は岩石を割ったら、中の方まで続いているのか? それとも表面だけなのか? なかなかできない経験に子どもたちは、恐る恐る取り組むも、最後はおりゃーと興奮気味です。よいストレス発散でしょうか。よくばって大きな塊の岩石を手にした子は、なかなか割れません。石ってやはり固いんですね。とがった端の方が欠けたり、割れたり、なんとか中身を見ることができました。ちなみに、流紋岩とはちがう模様の「花こう岩」も割ってみました。どちらも表面に見える模様が中まで続いているようでした。

 最後に、流紋岩と花こう岩は「実は同じマグマからできている」という不思議なお話。模様が全然違うのに?「マグマの冷え方」が大切です。これを硝酸カリウムという薬品を使った実験で確かめました。お湯で溶かした硝酸カリウムの水溶液は温度が下がると、白い結晶が出てきます。お湯からゆっくり冷ました結晶氷水で一気に冷やした結晶は、どんな違いがあるでしょう?

 実はゆっくり冷ますと、結晶が大きく特徴的な本来の形になります。急に冷やすと、小さな結晶がギュッとつまった形になります。これを今日観察した岩石に当てはめると、急に冷えた小さい粒が並んだ模様が「流紋岩」、ゆっくり冷えた大きな結晶の模様が「花こう岩」になるわけですね。地球の不思議さを実験でも感じることができました。

 

 他にも、「カルデラ噴火」の映像を見たり、岡山に昔あったカルデラの地形の紹介があったり、大人でも「ほぉ~(;´・ω・)」と勉強になるお話の連続でした。講座を通して、これからも岡山の歴史に詳しくなっていきましょう(*^▽^*)

 参加してくださった小中学生や保護者のみなさん、またのご参加、おまちしております★