2022年3月8日火曜日

旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室のご紹介

 ライフパーク倉敷の敷地内には、旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室があります!

大正15年に日本の最初の民間天文台として建てられたもので、口径32センチの天体望遠鏡が設置され、広く一般に開放されてきました。

また長年,倉敷天文台長を務められ、彗星12個新星11個を発見した世界的な天文家・本田實氏(倉敷名誉市民)も、この観測室で星の観測を行いました。

屋根は切妻、鉄板張りで、室内の歯車のついたハンドルを回転させることにより、屋根が破風の角度に沿って東西方向に滑り降りるように開くという非常に珍しい構造をもっており、科学史上貴重な建物であることから、平成13年8月28日に国の登録有形文化財に登録されました。

 倉敷市では本田實生誕100年となる平成25年に、この観測室をライフパーク倉敷に移築・復元を行いました。

 晴天率に加え大気が安定している岡山県は、「天文王国おかやま」の名を全国に発信しています。その先駆けとなったのが、旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室です。天文と倉敷の強いつながりを感じますね。