2023年12月7日木曜日

科学実験教室「空のフシギ お天気サイエンス」

 11月26日(日)科学実験教室「空のフシギ お天気サイエンス」が開催されました。

 私たちの生活に天気は、欠かすことのできない大切な情報です。天気予報空の様子を見て、「明日は雨が降りそうだから傘を持っていこう」と判断したり、「明日は冷え込みそうだから、厚着をしていこうと判断していますよね。今回は空や天気の素朴な疑問に対して、みなさんの疑問に答える7つの実験をしました。

1つ目★「手作り雲を観察しようー雲を作ろうー」

 お天気を左右する雲「雲はどうやってできるのか」を確かめるために雲を人工的に作る実験をしました。ペットボトルの中に水滴を入れ、ボトル内の気圧を高くして急激に気圧を下げるとボトル内に雲ができるというものです。実際に白い雲ができる様子を見て、「ホントだふしぎ!」と歓声を上げていました。

2つ目★「空の色のヒミツがわかる「空気ボトル」を作ろう」

 次は「空の色はなぜ青色なのか、夕焼けになるとなぜ空が橙や赤色になるのか」について実験しました。太陽の光が空気中のちりや大気に当たることによって色が変わるのですが、ここでは、水を入れたペットボトルの中に白い光を通す角度で、色が青(空)色に見えたり橙(夕焼け)色に見えたりすることが分かりました。  

3つ目★「白い光をバラバラにして、プリズム虹を作ろう」

 次に光をプリズムで分光する実験をしました。透明な光もプリズムで分光すると七色に分かれること、虹が水蒸気を多く含んだ空気(大気)に太陽の光が当たることで色が分かれて見えることを確認しました。光はいろいろな色の光が集まっているのですね。

4つ目★「あらフシギ!水が一瞬で氷に大変身」

  そして次は過冷却実験とよばれる実験をしました。薄い膜状の水を氷で冷やし、0℃以下にしておいて、氷の粒を粒を落とすとあらフシギ、一瞬で水が氷に変身するというものです。氷のでき方がよくわかる実験で、氷がパーッと広がっていく様を見てとても驚いていました。

5つ目★「試験管の中で、雪のような結晶を見てみよう」 

 雪の結晶を見たことはありますか?雪の結晶は一つとして同じ形はないそうです。図鑑では写真に写った雪の結晶を見たことがあるかもしれませんね。でも、実際に見ることはなかなかできません。今回は、薬品を使って、雪の結晶に似た硝酸カリウムの結晶を試験管の中で作る実験をしました。ライトで照らすと、とてもきれいでした。

6つ目★ 「台風?竜巻?空気の渦を見てみよう」

  みなさんは、なぜ自然に風が吹いたり、時には大風や台風が起きるのか知っていますか?

これは身の回りにある空気(大気)が、太陽によって温められたり、冷やされたりして、地球のあちこちに動くからなんだそうです。ちなみに温められた空気は上に上がるんですね。冷やされた空気は逆に下がります。空気が動くとになるんですね。風の渦が竜巻や台風ということなんですね。講座では透明な太い筒上の実験装置に煙を入れてミニ竜巻・台風を観察しました。

 7つ目★「バンデグラフでカミナリを体験しよう」  

 最後に、バンデクラフという装置で静電気をおこして、カミナリ(たまった静電気)を体に受ける体験をしました。約20万ボルトの静電気をライデン瓶にためてみんなで手をつないでたまった静電気を体内に受けて「痛い。ビックリした」といった声が上がっていました。  

 今回は気象現象に関する実験が盛りだくさんで、終始気象博士になった気分で楽しく実験できました。もしかすると講座を受けた子どもたちの中から未来の気象予報士が現れるかもしれませんね(⊙ꇴ⊙)。ご参加ありがとうございました。