6月1日(木)おとなが学ぶサイエンス講座で「カンタン!カラフル!廃油石けん作り」が開催されました。これは最近よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標) に関して、環境問題への取り組みとして「廃油を環境にやさしい石けんに作り替えて活用しよう」ということで本講座を実施しました。
作り方は簡単です。材料は廃油、水、苛性ソーダの3つだけ。本講座では次のようにしました。(使用する廃油に含む脂肪酸の種類や量、色、香りなどによって分量は様々ですが、作り方はほとんど同じです。)
まず、①廃油約150mⅬ と ②水50g と ③薬品18g(苛性ソーダ)をガラス棒で約5分間しっかり混ぜます。 ※ 苛性ソーダは「水酸化ナトリウム」という濃度によってはとても危険な薬品です。石けん作りをするときは、肌や衣服についたり、目や口に入ったりしないように、十分注意してください。また、水に溶かすとビーカーが発熱して、とても熱くなるのでやけどにも注意しましょう。アルミニウム製の容器は溶けてしまうので、使用できません。薬品は薬局で記名押印のうえ購入可能です。このまま、あと20分混ぜ続けても、石けん作りはできますが、今回は、約5分混ぜた後、お好みの色や香料を選んで色付けや香り付けをしました。
次に、粘り気が出てくるまで手を止めないように約20分間ゆっくり混ぜます。スープやシチューのようにドロッとして、混ぜた筋が残るようになればOK。
最後に、できた石けんを型に入れて成型します。本講座では、紙コップに流し込みました。1~2日たつと、型から外せるぐらい固まってきます。固めたり、乾燥させたりする時間の都合で、今回の講座では、ここまでを行いました。このあと、ご家庭に持ち帰り、 型から外した石けんを新聞紙などの上に並べて、風通しのよい日かげで約1か月乾燥させると完成です。
この場で作った石けんは、完成まで1か月かかるので、キャノーラ油の他にオリーブ油やごま油など、いろいろな油や色、香りを使って同じ手順で事前に作っておいた石けんをお土産にプレゼント✨しました。もちろん、自分で作った石けんもこぼれないように、厳重に包んでお持ち帰りいただきました。どんな石けんが出来上がるのか楽しみですね(❁´ω`❁)。
「すごく楽しかった。また家で作ってみたい。また講座があれば参加したい。」など、参加者のみなさんからご好評いただきました。今回ご参加のみなさん、廃油からの石けん作りをマスターして、これからも地球にも、家計にも、お肌にも優しい廃油石けんをご活用いただけるとうれしいですね。SDGsの観点から水を汚さない意識がみなさんの周りで少しでも広がると、明るい未来になりそうですね。参加された皆様、ありがとうございました(*^▽^)/★*☆。