7月16日(日)科学チャレンジ教室「セミの歌と生態」が開催されました。今回の講座は、いろいろな施設で科学講座を実施されている放送大学 科学わくわくクラブのみなさんをお招きして、専門的かつ興味深いお話をうかがいました。内容は、今の季節にピッタリのセミをテーマに、セミの種類や歌の仕組みにまつわるその生態をいろいろな貴重な資料や映像とともに学んでいきました。
まずは、生まれたばかりのセミの幼虫とご対面です。セミの幼虫が土から出てきて羽化するのは有名な話ですが、なんと卵は木の枝に産み付け、孵化するのは枝の中だそうです。その生まれて数時間の幼虫を顕微鏡でじっくり観察しました。とてもセミとは思えない、虫苦手な人は「ヒャー(꒪ꇴ꒪||)」と叫びそうな姿。この幼虫が、枝から土に落ちた際に、土に潜って数年間成長するそうです。セミの一生、興味深いスタートですね。 次に、セミが歌う仕組みについて学びました。セミの歌はセミの種類によってちがい、メスへの求愛行動でオスだけが命がけで歌い続けます。6種類のセミの歌を聴き比べました。よく聞いたはずのセミの鳴き声でも、改めて聞くと…(◎_◎;)??違いが分かるかもしれません。また、どうやって鳴いているかを、先生がタンバリンやペットボトルを使って、セミの体の説明とともに、分かりやすく実演してくれました。鳴らしている先生も、見ている子どもたちも楽しそうです。 頭を使ったその後は、体を動かしてセミの歌を体験しました。「ぶんぶんぜみ」という棒をブンブン振り回すと、先についた模型のセミが鳴き始める科学おもちゃで遊びました。(写真では、いくつか見える黄色い残像がぶんぶんぜみです)回す勢いによってセミは鳴き方を変えます。どの「ぶんぶんぜみ」が一番よく鳴くか、元気よく振り回していました。中には、勢いが付きすぎて、飛んでいくセミも…気をつけようね(·∀·;) 最後に、セミが羽化するまでの貴重な映像をたくさん見ました。土から出てきたセミの幼虫は、不思議と迷わず木の方に進んでいきます。木の幹を登る幼虫は、不思議と枝の曲がったところで止まります。羽化して一晩たったセミ成虫は、初めて使う羽を見事に使って空へ舞い上がります。不思議なお話がいっぱいでしたが、中にはたくさんの貴重なお話をびっしりとメモに残すお子さんもいました。素晴らしいですね(≧◡≦)、少しまとめ直すと、すぐに立派な自由研究になりそうです。 他にも、世界最大のマレーシアのセミや日本最小の沖縄のセミなど、貴重な標本も満載の貴重な講座でした。子どもだけでなく付き添いの大人の方も興味津々でした。この講座から、子どもたちの自由研究が広がったり、深まったりすると、うれしいですね。参加した子どもたち、良い夏休みを~~~ヾ(^∇^)