1月26日(日)に、科学チャレンジ教室「石を調べて岡山の歴史を探ろう」を開催しました。こちらの講座は毎年行われている数少ない人気の地学講座です。(*^▽^*) 今回のテーマは「流紋岩りゅうもんがん」です。子どもたちには、あまり聞きなじみのない岩石ですが、実は岡山の歴史にとても深いかかわりがあるそうです。実験をしながら、そのヒミツを調べていきました。
まずは、今日の主役「流紋岩」の観察です。岩石用のルーペで観察しました。ルーペは、虫メガネよりも短い距離でピントが合うので、『目のすぐ近くで構えて、目から離れてはいけません。』と、教えてもらうものの、観察しているうちに、どんどん岩石の隣にルーペが…(;^ω^)なかなか難しいですね。でも、上手に観察できるようになったみなさんは、流紋岩の模様や特徴を次々に見つけていきました。「線のような模様がある」「キラキラした粒が見える」「点々が並んで模様に見える」
すばらしい発見ですね!どれも、流紋岩の斑状組織や流理構造にふれた言葉ですが、なかなか子どもたちの鋭い観察眼に感心(☉∆☉)ワァオ。付き添いの大人のみなさんも熱心に観察していました。
次に、流紋岩を岩石用のハンマーで割ってみます。さっき見つけた流紋岩の模様は岩石を割ったら、中の方まで続いているのか? それとも表面だけなのか? なかなかできない経験に子どもたちは、恐る恐る取り組むも、最後はおりゃーと興奮気味です。よいストレス発散でしょうか。よくばって大きな塊の岩石を手にした子は、なかなか割れません。石ってやはり固いんですね。とがった端の方が欠けたり、割れたり、なんとか中身を見ることができました。ちなみに、流紋岩とはちがう模様の「花こう岩」も割ってみました。どちらも表面に見える模様が中まで続いているようでした。 最後に、流紋岩と花こう岩は「実は同じマグマからできている」という不思議なお話。模様が全然違うのに?「マグマの冷え方」が大切です。これを硝酸カリウムという薬品を使った実験で確かめました。お湯で溶かした硝酸カリウムの水溶液は温度が下がると、白い結晶が出てきます。お湯からゆっくり冷ました結晶 と 氷水で一気に冷やした結晶は、どんな違いがあるでしょう?実はゆっくり冷ますと、結晶が大きく特徴的な本来の形になります。急に冷やすと、小さな結晶がギュッとつまった形になります。これを今日観察した岩石に当てはめると、急に冷えた小さい粒が並んだ模様が「流紋岩」、ゆっくり冷えた大きな結晶の模様が「花こう岩」になるわけですね。地球の不思議さを実験でも感じることができました。
他にも、「カルデラ噴火」の映像を見たり、岡山に昔あったカルデラの地形の紹介があったり、大人でも「ほぉ~(;´・ω・)」と勉強になるお話の連続でした。講座を通して、これからも岡山の歴史に詳しくなっていきましょう(*^▽^*)
参加してくださった小中学生や保護者のみなさん、またのご参加、おまちしております★