2023年10月22日日曜日

わくわく工作室「恐竜ストラップ」

 10月14日(土)わくわく工作室「恐竜ストラップ」を開講しました。鉛筆工場で出るおがくずで作られた「おがくず粘土」を使って、乾かすと木のようになる安全でエコなストラップを作りました。 最初に、工作の先生がひと通り作り方の説明をしました。説明通りうまく作れるか。いよいよスタートです。


まず、ストラップをくっつけるための粘土を少しちぎったあと、残りの粘土をよくねります。

「〝ねる〟ってなあに?」「こねるのと何が違うの?」

と、横で聞いていて思わず考え込むような会話を親子でしつつ、手のひらや工作マットを使って柔らかく、つやつやになるまでしっかりねった 粘土を、型に入れていきます。

 今回用意した型は、表題である恐竜のほかにパンダ・カブトムシ・クワガタムシ

の4つです。隙間ができないように、しっかり指で押し込んでいきます。そこに、向きに気を付けてストラップを取り付けて、牛乳パックに押し付けてゆっくり外すと…


綺麗に形が出てきました!まだ柔らかいので、このまま持ち帰り、おうちで1週間乾燥させると完成です。あとは、おうちに帰って恐竜ギリギリに切り取ったり、好きな色を塗ったりとお好きな加工を施したら、世界に一つだけのストラップの完成!


ただいま科学センターでは「ダイナソー・サバイバル」という恐竜の映画を上映中。その中で明かされる「恐竜は実は今も生きている」というお話、みなさんも、ぜひ見に来てくださいね。

 11月のわくわく工作室は、「青少年のための科学の祭典」というイベントのためお休みです。次回は12月 9日(土)、ビニール袋で「ぐにゃぐにゃだこ」。みなさま、大勢のご参加お待ちしています٩(ˊωˋ*)و



2023年10月7日土曜日

科学実験教室「ふわ・ぺた・どっかん!パウダーパワー」

10月1日(日)科学実験教室「ふわ・ぺた・どっかん!パウダーパワー」が開催されました。

皆さんは、「粉の力」と聞いて、火薬を爆発させたり、化学薬品を反応させたりするような、特別なものを使ったことを想像しましたか? 今回は、そんな特別な物でなく、どこでも手に入る「身近な粉」を使って様々な科学実験を行いました。


まずは、粉当てクイズ。 砂糖、小麦粉、洗剤など、主に調理や掃除に使う、名前の書いていない16種類の粉を見たりにおいをかいだりして、何の粉か推測しました。 とても難しく、準備した職員も含めて大人でも、一部は見分けがつきません💦 こどもたち、一番の正解者は12問。すごい!!


続いて、名前を当てた粉が水に溶けるか確かめる実験。砂糖、食塩、米粉、粉乳、片栗粉、小麦粉、そば粉、トウモロコシ粉の8つの中から、2種類を選んで行いました。お茶パックに粉を入れて、ビーカー内の水に浸けます。実験では、白いものが出てきて沈んでいったり、透明なもやもやが現れたりと、粉によっていろいろなことが起こりました。

 


時間の都合上、できなかった粉は、みんなでテーブルを行き来して、他の人が何を溶かしたのか興味津々で見ていました。  ちなみに、透明なもやもやは「シュリーレン現象」砂糖や食塩など水に溶ける粉が、水のような透明な液体に溶けたり混ざったりしたときに、その部分だけ一時的に濃さが変わって、もやもやと光が揺らいで見えます。

 

続いて、残りの8種類の水に溶ける粉、クエン酸重曹ビタミンCを使って実験しました。この粉のパウダーパワーは、うがい薬やBTB溶液の色を変える力がありました。とどめに不思議な粉、高分子吸水ポリマーを混ぜると、パウダーパワーで、みるみる固まっていきました✨

  

後半は、水に溶けない粉を使った実験。決まった量の水とコーンスターチを少しずつ混ぜ合わせると、液体のような固体のような不思議な物体、ダイラタンシー流体の完成! 真っ白な液を、ゆっくり押したり引いたりすると、手にドロドロまとわりついて液体みたい。しかし、液面を早くパンチしたり、手を入れて早く引き抜いたりすると、カチカチになって固体みたい。

そんなダイラタンシー流体の性質を利用して、握るとむにゅむにゅ、たたくとカッチカチのダイラタンシー風船を作りました。 風船を手作り装置にセットして、膨らませまず。子どもの息では、なかなか難しいので保護者に手伝ってもらって、しぼまないようにしてダイラタンシー流体を流し込んで完成。みなさんしばらく、握ったり力いっぱい床にたたきつけたりして、ダイラタンシー風船のふしぎを体験していました。残ったダイラタンシー流体は回収して、あとからのお楽しみに使うことに。

最後は、火を使った実験です。まずは手始めに、アルコールランプの使い方をしっかりレクチャーされた後、鉄や銅の粉をアルコールランプの炎にパラパラまいて、燃える様子の観察。花火のように弾けたり、色がついたり、ここでも粉によってパウダーパワーが違います。

続いて、色のついた炎が出る「炎色反応」の実験。先生が、炎色反応を起こす7種類の金属イオンの粉をアルコールを染み込ませた綿にまいて、火をつけていきます。みんなは何色になるか予想して、見学。カラフルな炎に、歓声が挙がりました。花火の原理もこれでバッチリです。(※写真はイメージ)最後に、麻ひもに金属の粉をまぶして、パチパチと燃える手作り線香花火を作って、みんなで夏の終わりを感じました。

そしていよいよフィナーレは、先生による粉の爆発実験。ひと工夫したコーンスターチを装置にセットし、思い切り息を吹き込むと… 

ブワッ!!Σ⊙▃⊙川 大成功‼

ちなみに「後からのお楽しみ」は、残ったダイラタンシーを集めて、水の上を走れるか挑戦でした。忍者のような体験に子どもたちも大喜び、保護者の方も撮影しまくりでした。

今回は、特別なものは何もつかわない、身近な粉のスーパーパワーを勉強しました。「粉の実験」で何を思い付くか、子どもたちに尋ねると「パン焼き」でした。確かに、小さく丸めたパンのタネが、焼くと2倍近い大きさになるのも、今日の実験とは別の「粉の力」が働いているようですね。参加されたみなさん、ありがとうございました。(。◕ ∀ ◕。)