2024年6月26日水曜日

大人が学ぶサイエンス講座「家庭で楽しむ科学(サイエンス)クッキング」

 6月20日(木)に大人が学ぶサイエンス講座が開講されました。今回のテーマは「家庭で楽しむ科学(サイエンス)クッキング」です☆水で洗う、火で温める、混ぜるなど…料理」と「科学の実験」ってよく似ています(^^)/今回は、「琥珀糖」「三食蒸しパン」2つのスイーツをつくりました◎


~食べられる宝石「琥珀糖」づくり~

 琥珀糖のもとは寒天液です。寒天は鎖のような長い分子をもった多糖類。その絡み合った鎖のなかに水分をたっぷり閉じ込めることができます。寒天と一緒に溶かされた砂糖などの物質は、温度が下がると表面に結晶化として出てきますが、水分は寒天の中に閉じ込められます。そのため、外見はちゃんと固まっていますが、中はプルプル!シャリシャリ!とした食感をもった琥珀糖をつくることができます★

 寒天液は、粉寒天、水、砂糖を沸騰するまでお鍋で温めます。食紅をいれなくても、透明で綺麗な琥珀糖ができますが、今回は寒天液に食紅をつけました。色をつけると、より涼しげでおしゃれな琥珀糖を作ることができます☆彡

 寒天液を冷やして固めたあとは、お好みの形にカットします◎ 星型やハート型、まさに宝石のダイヤの形にカットしたり、丁寧に四角い形にしてみたり… どれも素敵に仕上がっていました(*^▽^*)作る工程が楽しく、仕上がりの見た目もかわいい琥珀糖作り。食卓が華やかになるかもしれません。おすすめです♪

~カラフル三食蒸しパンづくり~

 こちらは酸性中性アルカリ性の特徴を生かして、蒸しパンに色をつけるお菓子作りです。この3つのタイプはよく理科の授業で耳にしますよね。野菜の中、とくに紫キャベツ、ナス、紫イモなどは、この液性を調べることができるアントシアニンという成分がたくさん入っています。

 ケーキの材料には、ケーキミックス、牛乳、砂糖のほかに、ポイントとなる紫イモパウダーを加えます◎混ぜてできたケーキのもとを3つにわけて、それぞれにクエン酸(酸性)重曹(アルカリ性)を加えて、色をつけます。(元の紫色がわかるように、ひとつはそのまま!)クエン酸、重曹をいれたケーキのもとはどのような色に変化するでしょうか…。

 まさに科学的な視覚で楽しめるクッキング!!どんな色かは、ぜひ作って確かめてみてくださいね(^_-)-☆(…写真に答えが!) 見た目があっ、、、という色もありましたが、お味はなかなかのおいしさ!!!(^^)!ご家庭で、とくに親子でつくると盛り上がりそうですね!
 

 大人が学ぶサイエンス講座は、1年に4回ほど開催しています。子どもには難しいけれど、大人にならできる科学にちなんだ講座、そしてご家庭でちょっと…いやかなり役立つ!おしゃれな講座をご準備しています☆おひとりさまでもOK!もちろんお友達を誘っていただいてもOK!皆様のご参加をおまちしています!(^^)!


 

 

 


2024年6月16日日曜日

科学チャレンジ教室「見え方の不思議? 光のおもしろ実験」

 6月9日(日) 科学チャレンジ教室「見え方の不思議? 光のおもしろ実験」が開講されました。
 今回は講師の先生より光の反射や屈折を利用した不思議な見え方をするおもしろい実験をたくさん紹介していただき、実験・工作を行いました。


 最初は台形の鏡を利用した立体万華鏡!ふつうは鏡が三角柱に組み合わさって模様が平面に。でも今回は、三角錐に組み合わせることで鏡が傾くので見える模様も位置がずれて立体的な鏡像をつくることができます!
完成した万華鏡は中にものを入れたり、LEDで下から光らせると、キラキラ✨と反射してとてもきれいでした。


 次の実験は円筒図形(アナモルフォーシス)です!
曲がった図形をフリーソフトでつくり、ステンレスコップなど円柱形のものを置くと曲がった図形が反射して、円柱に元の図形が見えます。今回は窓用のミラーフィルムを筒状にして写しました。見る角度によって違って見えるのできれいに見える位置を探ってみてください! 


 続いて水の屈折を利用した鏡文字の実験!鏡文字とは左右反転した文字のこと。まず、参加者の子どもたちがおでこに紙を当て「あ」を書くと、普通に書いたはずの「あ」は鏡文字に!普通に見ても読めませんが、水の入ったペットボトルに映してみる、なんと!文字をきれいに読み取ることができました!これはボトル内の水を通った光が屈折によって反転して見えるらです。

 次は2つの鏡をつなぎ合わせた合わせ鏡の実験!
分度器がかかれた紙の上に合わせ鏡を広げて、合わせ鏡のつなぎ目に分度器の中心をあてます。人形を置いて合わせ鏡を徐々に閉じていくと・・・鏡に映る人形がどんどん増えています!みなさん楽しそうに人形の数を数えていました。
 
 
 続いて謎のブラックウォールを作りました!
今回の実験に欠かせない偏光板は1方向の光だけを通す性質があります。2枚の偏光板を重ねて光の方に向け、1枚だけを回転させると、直交した偏光板が暗くなり、光が通らなくなります。筒の中に黒い板があるように見えますが実際には空どうになっていてものを入れると通り抜けます。とてもふしぎですね!

 最後に、今年の干支にちなんで牛乳パックとわりばしで「マジックハンド」のロボ龍をつくったり、先生から紙コップが消えるマジックをひろうしていただいたりしました!(^^♪ 紙コップを見ているうちに、手元からスルスルと消えていったのでびっくり!!みなさんからおどろきの声が聞こえました。マジックも見え方の不思議ですね。
 見方によって違ったり、ふしぎなことがいっぱいでしたがみなさんとても楽しんで、たくさんの物を作っていただきました。ご応募、ご参加されたみなさん、講師の先生ありがとうございました(*^▽^*)!
 
 
 
 
 

2024年6月14日金曜日

わくわく工作室「かんたんのぼり人形」

 6月8日(土)、わくわく工作室「かんたんのぼり人形」を開講しました。のぼり人形は、昔から木の工作などで作られていた伝統的な工作です。科学センター特製「かんたんのぼり人形」の材料は、牛乳パックの底を利用した厚紙、洗濯ばさみ、わりばし、約2mのタコ糸のカンタン工作です!

 


 タコ糸をドアノブなどに引っ掛けて、端についたわりばしを左右交互に引っ張ると、なんとフシギ。厚紙が糸を登っていきます。
厚紙にいろいろな絵を描いたり貼ったりすれば、好きな絵がまるで忍者のように糸を登っていきます。



 作り方はとっても簡単。まず、事前に洗濯ばさみが貼り付けてある厚紙(牛乳パック)に絵を貼ります。

※ 人形が登ったり降りたりする仕組みには、貼り付けてある洗濯ばさみがとても大切です。

 

 次に、洗濯ばさみにタコ糸を通して、タコ糸の端をわりばしに括り付けてテープで固定します。ばらばらにほどけてしまったタコ糸の先を、小さな洗濯ばさみの穴に通すのは、子どもたちだけでは難しいようで、親子で協力して端をぎゅっと結んだり、切ったりしてがんばって通していました。わりばしの端にタコ糸を結ぶのも結構大変💦親子で協力してがんばりました。(^。^;)(^。^;)


 あとは、洗濯ばさみの穴のところからタコ糸を伸ばして、用意していたフックに引っ掛け、糸をピンと張って、わりばしの両端を持って左右交互に引っ張ると、なんと、絵が登っていきます。2歳ぐらいの小さいお子さんから、付き添いのおじいちゃん、おばあちゃんまで、みなさん楽しそうに絵を登らせていきました。

 今回は、こちらで絵を用意しましたが、自分で絵を描いてみたり、シールなどでデコレーションしてみたりして、簡単にオリジナルののぼり人形を作ることができます✨お家だと、ドアノブなどに引っ掛けて、ぜひ、自分だけののぼり人形を上らせてみましょう

 

 ★次回のわくわく実験室のご案内★

  ドライアイスでクールに実験 』
  日程:6月22
日(土) 13:00~15:00
  場所:ライフパーク倉敷 実験実習室
  無料、当日12:30より科学センター1F受付にて整理券配付
  ※ 小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

 混雑を避けるため整理券をお持ちの方のみ参加いただけます。当日12時30分より配付しますので、科学展示室や全天周映画、プラネタリウムと一緒に、ぜひお楽しみください♪








2024年6月6日木曜日

科学チャレンジ教室「メダカの飼い方・増やし方」

  6月2日(日) 科学チャレンジ教室「メダカの飼い方・増やし方」が開講されました。
 今回は県内で様々な科学講座の活動をされている「放送大学 科学わくわくクラブ」のみなさんをお招きして、専門家の詳しいお話を楽しく伺いました。 

 水槽の選び方、飼うのに適した水の種類、温度調整の仕方、掃除の仕方とタイミング、一度に上げるえさの量とタイミングなど、メダカを飼うために必要な知識をたくさん教えてくださました。受講者はもちろん、オウチの人たちからも何度も「へ~(☉∆☉)」の声が上がっていました。ときどきクイズも交えて、手元のホワイトボードに正解の番号を書き、発表するなど、楽しみながらメダカ博士に近付くことができました。

 いよいよ、実際にメダカとふれあいます。透明容器に入った2匹のメダカをよく観察して、オス・メスを見分けて、スケッチをします。一見、性別の違いがわかりにくいメダカですが、背びれや腹びれ、おなかのふくらみなど、オス・メスの違いを教えてもらってから観察すると、意外とわかりやすい!

 みなさんワイワイと、「こっちがオス!」「あっちがメス!」とにぎやかに伝えながら、スケッチしていました。ホワイトボードには、いろいろな姿かたちのメダカのからだが完成していました。



 続いては、メダカの卵と成長についてのお話。飼っているメダカは水草に産卵すること、孵化したら赤ちゃんメダカは、大きくなるまで別の容器で飼育することなど、上手な育て方で大切なことをうかがいました。エサの奪い合いなどに負けて餓死してしまったり、親メダカと一緒に暮らすと食べられてしまったりするそうです。自然の世界は厳しいですね。(´Д`;)

 その後、最近100円ショップなどにもある人工水草で産卵床(さんらんしょう)を作りました。なかなか固いタワシのような人工産卵床にはさみで切れ込みを入れて、細く巻いてぎゅっとまとめたら完成。イソギンチャクのようですが、水に浮かぶとひっくり返って、水草のようになります。お土産ひとつめの完成です。


 そして、お待ちかね、顕微鏡でメダカの卵の観察です。今回は、産卵後1~10日目までの卵を日数ごとにチャック袋に入れたものを用意、袋ごと観察しました。初めは苦戦していた顕微鏡も慣れてくると、2つの目玉心臓の動き血液の流れなども見ることができました。10日目の卵の中には孵化したものもあり、「赤ちゃんが泳いでる~」大興奮で観察していました。

 

 講座の最後に大切なお話。メダカを飼ううえで天敵(ヤゴやカエル等)がいることや、メダカは同じように見えても、生きていた場所によって遺伝子や生態が違うので、一度取ったメダカは絶対に他の川に戻してはいけないこと、などしっかり守って大切に育ててほしいですね。お土産に、メダカと、水槽の砂利・水草をもらい、皆さん満足そうに帰っていきました。

 今日もらったメダカが長生きすることを願います(*´▽`)ノノ。定員を超えるたくさんのご応募とご参加、ありがとうございました。


なお、今回の講座で講師をされた「科学わくわくクラブ」のホームページをご紹介しますので、興味のある方は こちら からご覧ください。