2024年6月6日木曜日

科学チャレンジ教室「メダカの飼い方・増やし方」

  6月2日(日) 科学チャレンジ教室「メダカの飼い方・増やし方」が開講されました。
 今回は県内で様々な科学講座の活動をされている「放送大学 科学わくわくクラブ」のみなさんをお招きして、専門家の詳しいお話を楽しく伺いました。 

 水槽の選び方、飼うのに適した水の種類、温度調整の仕方、掃除の仕方とタイミング、一度に上げるえさの量とタイミングなど、メダカを飼うために必要な知識をたくさん教えてくださました。受講者はもちろん、オウチの人たちからも何度も「へ~(☉∆☉)」の声が上がっていました。ときどきクイズも交えて、手元のホワイトボードに正解の番号を書き、発表するなど、楽しみながらメダカ博士に近付くことができました。

 いよいよ、実際にメダカとふれあいます。透明容器に入った2匹のメダカをよく観察して、オス・メスを見分けて、スケッチをします。一見、性別の違いがわかりにくいメダカですが、背びれや腹びれ、おなかのふくらみなど、オス・メスの違いを教えてもらってから観察すると、意外とわかりやすい!

 みなさんワイワイと、「こっちがオス!」「あっちがメス!」とにぎやかに伝えながら、スケッチしていました。ホワイトボードには、いろいろな姿かたちのメダカのからだが完成していました。



 続いては、メダカの卵と成長についてのお話。飼っているメダカは水草に産卵すること、孵化したら赤ちゃんメダカは、大きくなるまで別の容器で飼育することなど、上手な育て方で大切なことをうかがいました。エサの奪い合いなどに負けて餓死してしまったり、親メダカと一緒に暮らすと食べられてしまったりするそうです。自然の世界は厳しいですね。(´Д`;)

 その後、最近100円ショップなどにもある人工水草で産卵床(さんらんしょう)を作りました。なかなか固いタワシのような人工産卵床にはさみで切れ込みを入れて、細く巻いてぎゅっとまとめたら完成。イソギンチャクのようですが、水に浮かぶとひっくり返って、水草のようになります。お土産ひとつめの完成です。


 そして、お待ちかね、顕微鏡でメダカの卵の観察です。今回は、産卵後1~10日目までの卵を日数ごとにチャック袋に入れたものを用意、袋ごと観察しました。初めは苦戦していた顕微鏡も慣れてくると、2つの目玉心臓の動き血液の流れなども見ることができました。10日目の卵の中には孵化したものもあり、「赤ちゃんが泳いでる~」大興奮で観察していました。

 

 講座の最後に大切なお話。メダカを飼ううえで天敵(ヤゴやカエル等)がいることや、メダカは同じように見えても、生きていた場所によって遺伝子や生態が違うので、一度取ったメダカは絶対に他の川に戻してはいけないこと、などしっかり守って大切に育ててほしいですね。お土産に、メダカと、水槽の砂利・水草をもらい、皆さん満足そうに帰っていきました。

 今日もらったメダカが長生きすることを願います(*´▽`)ノノ。定員を超えるたくさんのご応募とご参加、ありがとうございました。


なお、今回の講座で講師をされた「科学わくわくクラブ」のホームページをご紹介しますので、興味のある方は こちら からご覧ください。