2024年7月31日水曜日

親子科学教室 「めざせ!科学研究の達人」

 7月21日(日)親子科学教室「めざせ!科学研究の達人」が開催されました。午前・午後2回に分けて、各12組で科学研究に興味あるご家族が参加されました。

 

 今回の講座は、科学工作などのものづくり講座ではなく、夏の自由研究科学研究をするために、ぜひ大切にしてほしいことや頑張ってほしいことなど、取り組むコツが紹介されました。

 参加者が3つのグループに分かれて、各チームがそれぞれ実際に1つのテーマで模擬研究しました。最後に、各グループで研究したことを整理し、文章にまとめて、発表会をしました。

【テーマの設定、目的、方法の計画、調査、結果、まとめ、考察、結論】といった一連の研究過程を体験することで、参加した子どもたちは、各チームの研究テーマに沿って、思い思いの計画を話し合ったり、計画を実践したり、結果を整理したり、それぞれが試行錯誤しながら、取り組んでいました。

 どのグループも知らない子どもたち同士が互いに意見を出すなかで、研究を進めることを楽しみながら、すてきな交流ができました。


 

 活動を通して、 自分ではまだよく知らないことが身の回りにたくさんあること、不思議な現象について自分なりに考え確かめようとすること、など、研究の大切さに気付くきっかけになるとうれしいですね。どのチームも最後は上手に、研究した謎について、調べた証拠を示しながら、役割分担して発表することができました。

 

自由(科学)研究の仕方が分かった。とても良い経験になった。楽しかった。」

「子どもにとって意義のある研究にするため、環境を整えてあげることが大切。」

家庭のかかわりは、きっかけづくり出過ぎない支援・助言だと分かった。」

という子どもたちや保護者など、ありがたいご意見をたくさんいただきました。

 


  今回は『科学研究に大切なことは?』をテーマに、せっかくの長い夏休みを生かして科学研究が楽しめるように、科学研究の体験講座を設けました。 本や動画をまねるのではなく、自分で研究をしていくことの楽しさを実感してもらえていたら最高ですね。 研究のスタートは、きっかけになる不思議体験です。「なんで…なの?、どうして…なるの?」が子どもたちから出てくるようになったら、子どもたちの研究が始まる合図です。自分なりに探究していく楽しい科学研究を進めてみてください。✧٩(ˊωˋ*)و✧






2024年7月21日日曜日

科学工作教室「キラキラ光る 立体星座箱」

 星座を作っている星たちは、となりどうしに並んでいるようにに見えるけど、本当はそれぞれ離れたところにあります。例えば、はくちょう座の尻尾にあたる星デネブは3200光年。しかし、くちばしの星は400光年と、地球からの距離が実はバラバラなのです。


 今回の科学工作は、それが一目でわかる立体工作!

その名も、「キラキラ✨光る立体星座箱」。夏の大三角を作るはくちょう座、わし座、こと座の中から一つを選んでもらいました。少し難易度は高めですが頑張って作りましょう!!


 5枚の透明シートに星の位置にペンでしるしをつけ、星に見立てた丸いシールをはっていきます。しるしを間違うと星の位置が変わってしまうので要注意!どこにどの星があるかしっかり確認し、慎重にしるしをつけていこう。シールにも気を付けて!一番大きなシールは1等星、2番目に大きなものは2等星。それより小さいのは4等星以下です。

 次は細長いスチレンボードを切ります。星までの距離を表すのに大事な部品です。透明シートの四隅にはりつけて、星々の距離の違いを表しましょう。スチレンボードが付いたらいよいよ透明の箱に入れていきますが、ここも重要。シートの順番や向きを間違えると、星がバラバラになって、全く違う形になってしまうので一枚ずつ確認しながら入れていきます。

 最後に立体星座箱を飾る土台を作り、きれいな星座イラストと詳しい距離イラストをはったら完成!
 正面から見るとみんなが見上げる星座の形ですが、横から見ると地球までの距離が違うからばらばらに見えます。宇宙ってこんなに広いんだ…Σ(゚Д゚)スゲェ!!

 工夫したのは星が光ること✨ 

 星となるシールに蓄光パウダーを塗りました。光を十分に浴びてから暗いとこに置くと、本物の星のように光ります☆インテリアにもなりますね。雨の日が続きますが、晴れたら星座を眺めて、宇宙の奥行を感じてみてくださいね!






2024年7月19日金曜日

夏休み特別企画展「昆虫キングダム」開催

  子どもたちが楽しみにしている夏休みが間もなく始まります。ここ倉敷科学センターでは、夏休み企画展が7/20(土)から今年も始まります。

その名も「昆虫キングダム」

 今年は「昆虫」をテーマに様々な体験や展示、アトラクションが楽しめる特別展示をたくさん企画しました。

 見どころは、次の5つです。

 

① 巨大ヘラクレスオオカブト

  体長2mを超える巨大なヘラクレスオオカブトがみなさんをお出迎え。その迫力を間近でぜひ感じてください。写真撮影もOK,記念に残る巨大カブトとの2ショットを!!


② なりきり昆虫ダービー 

 みんなの昆虫ぬりえが巨大スクリーンに登場。全力の足ぶみで木登りレースを走り出す。無事ゴールしたら、最後にオリジナル昆虫紙クラフトをゲット!

 

③ 昆虫カーリング 

 みんな大好き昆虫がプルバックカーに変身。上手に後ろにタイヤを引いて、パット手を放すと進みだす。的をねらって昆虫カーリングに挑戦しよう。

 

④ 迫力の昆虫標本

  ヘラクレスやアトラスなど、海外で有名なカブトムシやクワガタの数々が標本として展示。本物しか味わえない迫力や詳しく観察できる体のつくりに注目。

 

⑤ 学びの自由研究シート 

 楽しむだけでなく、昆虫好きの子どもたちには、ぜひ自由研究に取り組んでほしいですね。研究シートをもって昆虫採集や他の博物館でも調べてみよう。


会場:倉敷科学センター 特別展示室   期間:7月20(土)~9月1日(日)

料金:科学展示室の入館料が必要。(大人410円 こども100円(小中高)

   ※ 65歳以上の方、未就学の方は、無料でご利用いただけます。

ぜひ、みなさまのご来場お待ちしています。(*´╰╯`๓)♬

 

 

 

 

 

2024年7月18日木曜日

わくわく工作室「動く昆虫標本」

 毎月第2土曜日に行われるわくわく工作室今月13日(土)に開催されました。

 今回作るものは、動く昆虫標本」。磁石を使って、まるで本物のトンボが動いているような紙の標本を作ります。


 動くしくみのネタ晴らし、今日は「磁石」の工作です。磁石にはN極とS極の2つがあり、N極とS極はくっつきN極同士、S極同士は反発し合います。
 トンボのハネ磁石が仕込んであります。後ろのシートのハネの下部分に別の磁石があって、後ろのシートの磁石をスライドさせることで、トンボのハネの磁石とくっついたり反発したりして、バタバタと動きます。

 タネが分かったところで、まずは、シートから標本の枠とトンボの羽をはさみで切り離します。枠は直線ですが、トンボの羽は複雑な形をしているので、切り離すのに一苦労💦けれど、おうちの人に手伝ってもらったりしながら、皆さん頑張りました。

 続いて、頑張って作った羽と、枠に磁石を仕込みます。この工作のポイントは「枠の中と羽の裏に磁石のシートが仕込んである」ということなので、それさえ踏まえたら、チョウチョでも、カブトムシでも、お好きな昆虫で作ることができます。もしかしたら昆虫以外の生き物や、生き物じゃない物でもできるかも…。


 最後に全部貼り付けて、完成。頑張って作った作品に、にっこり笑顔全開です。載せることができないのが勿体ないくらいいい笑顔でした(^^♪。あなたも、夏休みの工作に、一風変わったあなただけの動く昆虫標本を作ってみましょう♪


  ★次回のわくわく実験室のご案内★

  ダンゴムシの迷路 』
  日程:7月27
日(土) 13:00~15:00
  場所:ライフパーク倉敷 実験実習室
  無料、当日12:30より科学センター1F受付にて整理券配付
  ※ 小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

 みんな大好き、ダンゴムシが登場するほか、みんなの身の回りにある小さな生き物を顕微鏡で見ることができます♪

 混雑を避けるため整理券をお持ちの方のみ参加いただけます。当日12時30分より配付しますので、科学展示室や全天周映画、プラネタリウムと一緒に、ぜひお楽しみください♪












2024年7月3日水曜日

科学工作教室「『ライントレーサー』を作ろう」

 6月30日(日)科学工作教室が開かれました。今回は,科学センターの講座の中でも,難易度の高い電子工作です。スイッチを入れて走らせると,センサーにより自動で床にひかれた黒い線を感じ取って進んでいく車『ライントレーサー』作りに挑戦しました。



 電子工作は,中学校の技術で習うハンダ付けの作業が中心になります。小学校高学年から中学生の参加者のみなさんは,ほとんどが初挑戦で,講師の先生や家の人に助けられながら,慎重に作業を進めました。初めて使うハンダごてに苦戦しながらも,電子基盤に抵抗やコンデンサ,ICなど1つずつ繋げていきました。慣れてくると、先生の説明よりも先に進む子も、間違えたら取返しつかないよぉ…(꒪ω꒪υ) 


   無事,ハンダ付けを終えると,モーターやタイヤを順番に組み立てました。ねじを締めたり、金づちでタイヤを固定するシャフトを打ち込んだり…。なかなかやりなれない作業に,少し苦労しながら、最後まで頑張りました。いよいよ『ライントレーサー』の完成です。



 各ポイントにはりつけた走行コースを走らせました。まずは、センサーの調整が大切。センサーライトを当てた時に、白い部分は点灯し、黒い部分は消灯するように、半固定ネジを調節して、センサーを正しく反応するようにします。 自由に黒ペンで描かれた走行コースに好きなように置くと,ワクワクしながらスイッチON! 中には,うまく動かなかったり,曲がるところをまっすぐ進んだり,なかなか思い通りには動かないライントレーサーもありましたが,講師の先生方の車検や微調整により,最後はどのライントレーサーも元気よく走り出しました。同じコースを同じ姿の車が走っているので、グルグル回っている間に「あれっ?!自分の車はどれ…ヾ(◎o◎,,;)ノ楽しい電子工作教室でした。参加・お申込みいただいたみなさん、ありがとうございました。














2024年7月1日月曜日

わくわく実験室「ドライアイスでクールに実験」

 毎月第4土曜に開催されるわくわく実験室。今回は、月22日「ドライアイスでクールに実験」というテーマで行われました。雨天のため来館者も多く、整理券はあっという間になくなってしまいました😱 名前は聞いたことがあるけど、実物を見た人は多くなく、実際に触ってことがある人はほとんどいない「ドライアイス」何するんだろう、わくわくが膨らみます。

 まず、ドライアイスの温度なんとマイナス79℃くらい😱水が氷になる温度が0℃なので、それよりもずっと冷たいんです🥶なので、手袋をして触らないとヤケドします(`Д´)ノという先生の注意に皆さん真剣に耳を傾けていました。


 続いては、ドライアイスの正体。みんなで実際に実験して確かめました。

①机の上に置きます。

少ししたら滑り出すドライアイス。

滑った後に水が残りません。

ふしぎですね。

 

 ②スプーンの上に載せます。

すぐにカタカタ音がして細かく震えています。 

まるで生きているみたいです。


 ここで種明かし。ドライアイスは、「二酸化炭素」を凍らせたもの部屋の温度でドライアイスが溶けて、どんどん二酸化炭素がふき出していたので、机の上をよく滑り、スプーンの上でカタカタ震えて音が出ていたようです。氷と違ってガスを凍らせた(「凝華」だそうです)物なので、滑っても液体が残らないのですね。

  ドライアイスは、溶けて二酸化炭素になるときに、700倍以上の大きさになります。この力を使って、昔懐かしいフィルムケースを使ったロケットを発射しました。フィルムケースにドライアイスのかけらを入れてしっかり蓋を閉じて、待ちます。発射のタイミングはドライアイスの溶け方次第。なかなか発射しないと、ざわざわし始めた瞬間、「ポン!Σ⊙▃⊙川と大きな音を立て、フィルムケースが天井に衝突。続いて、間を置かず2発目も発射。勢いがすごくて、カメラで撮影できませんでした。

 

 次は、ドライアイスを水の中に。入れた瞬間、水の中でドライアイスがぼこぼこと泡を出し、水面から白い煙が。ドライアイスで冷やされた空気中の水蒸気が、細かい水になって 煙のように流れたのですね。



 それに続き、青みがかった緑の色水にもドライアイスを入れました。先ほどのふつうの水と同じように泡と白い煙が出てきて、 しばらく見ていると、いつの間にか液がピンク色にΣ(・ω・ノ)ノ! みなさん「えーっ!」と、ふしぎそうに見ていました。 この液体は、紫キャベツを煮出したもの。紫キャベツは、アルカリ性だと、中性だと、酸性だとに色が変化します。今回は、元々アルカリ性に寄せて緑色になっていた紫キャベツ溶液に、ドライアイスの二酸化炭素を入れたことで、二酸化炭素が水に溶けて中性~酸性になったのですね。

 いよいよ最後の実験。水の入ったペットボトルにドライアイスを入れて、シャボン液でフタをして、シャボン玉を作ります。成功すると、シャボン玉が徐々に膨らんで…こんなに大きな、白いシャボン玉になりました💕割れると、白い煙がふわーっと机に広がり、幻想的な光景に皆さん大盛り上がり。

  

 ドライアイスは、最近なかなか手に入りませんが、もし手にする機会があったら、皆さんも、ぜひお家でいろんな実験にチャレンジしてみてくださいね✨

  

★次回のわくわく工作室のご案内★

  動く昆虫標本
  日程:7月13
日(土) 13:00~15:00
  場所:ライフパーク倉敷 実験実習室
  無料、当日12:30より科学センター1F受付にて整理券配付
  ※ 小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

 混雑を避けるため整理券をお持ちの方のみ参加いただけます。当日12時30分より配付しますので、科学展示室や全天周映画、プラネタリウムと一緒に、ぜひお楽しみください♪