2022年11月16日水曜日

親子科学教室「身近な空気の不思議なパワー」



11月6日(日)
親子科学教室が開催されました。今回は「身近な空気の不思議なパワー」と題して、みなさんの身の回りにある空気についていろいろな実験や工作を行いました。

 「空気」ってどんなものかな?という参加者への問いかけから講座が始まりました。風船に空気を入れて、天秤(てんびん)で重さ比べをしました。空気にも重さがあること(空気1Lで約1g)であることを知りました。また、空気は、いろいろな気体の集まり(窒素、酸素、二酸化炭素など)であることを教えてもらいました。

 次に、空気がおす力大気圧)を感じる実験をしました。コップに水を入れふたをしてひっくり返しても水がこぼれないことや、1辺が約15センチの正方形のゴムマットを真上に引き上げても引き上げられないことで確かめました。マグデブルグ半球の実験では、中を真空に近い状態にすると2人で引きあっても、ブランコのよう上からつるして人が乗ってみても離れないことから、大気圧はかなりの大きさであることを体感しました。ほかにも大気圧で空き缶をつぶす実験も行いました。空き缶がつぶれる瞬間は、実験した児童だけでなく見ている児童も驚いていました。

 そのあと押し縮められた空気が元に戻ろうとする力を利用したおもちゃ「エアーロケット」をみんなで作って遊びました。ペットボトルと紙コップを組み合わせるだけで簡単に完成します。ポン、ポンと音を立てて飛んでいく紙コップに、子どもたちは歓声を上げていました。

  続いて、空気が流れる力(気流) の実験をしました。ブロアー(風をおこす機械)を使っていろいろなものを浮かせる実験です。科学センターで人気の実験の1つですが、ブロアーの風で浮くか浮かないか当てるクイズをしながらどんなものが浮くか調べる実験をしました。ボールの形をしたものや風船といった丸いものが浮くこと、角張っているものは浮かないことに気付きました。また、科学センター特製のブロアーで浮くホバークラフトにも乗って空気の力で人を浮かせることができることを確認しました。

 もう1つは、温められた空気は、膨らんで軽くなる(空気の熱膨張) の実験です。温められた空気でビニール袋製ロケットを飛ばす実験を見ました。そのあと、アルコールロケットを飛ばしました。これは、空き缶の中の少量のアルコールが燃えるときに空気が膨らんでシュポンという音とともに紙コップが飛んでいくというものです。ライターで着火したので少し怖がっていた児童もいましたが、無事に飛ぶとホッとしていました。

 最後に段ボール空気砲で空気の力を感じました。そして、ミニ空気砲(エアピストル)を作ってみんなで遊びました。今回の講座は、実際に空気の力を感じたり体験したり、親子で一緒に作ったりする活動が多かったので、低学年の児童でも楽しく実験や工作をすることができたのではないかと思います。 

 みなさんも、ご参加お待ちしています(^▽^)o。初めての方も、なかなか当選しない方も、まだまだ科学講座は、来年3月までたくさん計画しています。気になる内容があれば、どしどしお申し込みください。よろしくお願いします✧٩(ˊωˋ*)و✧