2023年1月25日水曜日

わくわくSDGsサイエンス教室 in アリオ倉敷みらい公園

 1月21日(土)アリオ倉敷みらい公園で開催されたワクワクSDGsサイエンス教室にてサイエンスショーシャボン玉七変化科学クラフト「廃油でオリジナル石けん作り」を行いました。

 これまで『みんなで作ろう!わたしたちの未来』というテーマで行われてきたイベントの第6回目は私たち科学センターが担当しました。前半のサイエンスショーは身近な洗剤で作れるシャボン玉の実験を、後半は揚げ物などに使う油の残り(廃油)を使ってオリジナル石けん作りをしました。石けんは油からできているって知ってました?昔から石けんは身近なもので不思議なものなのです。今回の講座では、身近にある石けんや洗剤を使って楽しく実験を行いました!
 
サイエンスショーシャボン玉七変化
 
 前半はシャボン玉の実験です。シャボン玉で不思議を体験してもらいました。みなさん、シャボン玉で遊んだことありますよね。洗剤を水で薄めてシャボン液を作って、ストローで吹いて作ります。今回は、まず特製シャボン液を使って、いろいろなシャボン玉を見てもらいました。使うものは針金ハンガーに毛糸を巻いたものうちわの骨の部分でなどいろいろなものでシャボン玉を作りました。
たくさんのシャボン玉大きいシャボン玉が作れるものなど様々。なんて素敵。

 今度は、シャボン玉の中に雲(ドライアイスで冷やされた水蒸気いっぱいの空気)を閉じ込めました。大きなポリバケツドライアイスを入れて、お湯を入れるとなんとなんと煙(雲)がモクモクと!ポリバケツの口にシャボン液をつけると煙(雲)が大きなシャボン玉の中に閉じ込められました。モクモク出てきた雲がシャボン玉の中でふくらんでいく様子がよくわかりました。耐えきれなくなったシャボン玉は破裂すると同時にポリバケツからもわっと雲が広がって幻想的な感じになりました。雲って空気が冷やされてできるんですね。  


 続いては、シャボン玉の中に世の中で一番軽い気体(水素)を閉じ込めました。すると、なんとシャボン玉が上に上がっていきます!水素は空気よりもとても軽いので、落ちないで上に上がっていくんですね。また、水素が入ったシャボン玉に火を近づけると「ボワッツ」と大きな音を立てて爆発しました。水素ってとても燃えやすい気体です。

 最後に、大きなシャボン玉をみなさんに見てもらいました。特製シャボン液をつかうと大きなシャボン玉ができるんです。でも特別なものを使っているわけではないのです。市販の合成洗剤(キュキュットなど)※界面活性剤が35%以上あるもの洗濯のり(PVAと書いてあるもの,100円ショップで売ってます)、きれいな水(ふっとうさせた水)を1:5:6で混ぜれば出来上がりです。おうちでも作れるのでぜひやってみてね。  
 
科学クラフト「廃油でオリジナル石けん作り」
  
 今回はSDGsがコンセプトとしてベースにあるので、揚げ物で残った廃油を海に流さないで活用するために、石けん作りをしました。実は、廃油で石けんが作れるんです。もし、油を海に流すと魚たちのすみかである海を汚染することになります。大さじ1杯(15mL)の油をきれいにするために、お風呂の水(200L)の17杯分の水、(約3400L )が必要だということを知ることができました。普段はあまり感じないものですが、揚げ物で使った油(大さじ1ぱい)をきれいにするのにこんなに水が必要だとは思いませんでしたね。今回の実験(石けん作り)に参加した方たちは、意外な事実に驚いていました。そして、フライパンや鍋、食器等についた油汚れは、そのまま洗わずに、ふき取る吸い取る使い切ることを心がけてほしいと参加者へメッセージを伝えました。


参加してくださったみなさんありがとうございました。ぜひ,倉敷科学センターにも足を運んで,科学体験やプラネタリウムを楽しんでいってくださいね。(≧▽≦)